ブランディングはブランド専門家に頼むな!
ここはとても重要ですから長文ですが、じっくりお読みください。
よいブランドが経営にプラスであることは間違いありません。
ブランディング会社、広告代理店などはブランド戦略の提案、ブランディングを成果物としています。 そのため、よいブランドができれば、それで良いわけです。
しかし、皆さんはブランド力のある新興企業や、 名門の老舗企業が倒産した例をご存じだと思います。
これらの例は、よいブランドさえあれば、会社は安泰であるという考えが 残念ながら間違いであることを示しています。
ここで考えていただきたいことがあります。
貴社が目指すのは、よいブランドを得ることなのか?それとも会社の成長発展でしょうか?
ブランドの専門家であるブランディング会社や、広告代理店は ブランド戦略について豊富なノウハウをもっているでしょう。
しかし、ブランディング会社や広告代理店のWebサイトなど実績を見て、 美しいロゴマークや、Webサイト、広告キャンペーンなどだけが並んでいる場合は 本当に注意が必要です。
彼らは、よいブランドをつくるためには、○○が必要、 ××が必要、もっと△△に注力すべきだ、とアドバイスしてくれるでしょう。 それらのアドバイスは時間や資金がかかるケースも多いです。
その結果、よいブランドができたのはよいが、 会社の財政状態が悪くなってしまったり、 会社として取り組むべき課題の優先順位を間違えたために、 会社に大きな損失をもたらしてしまったら、大きな問題ではないでしょうか。
ブランドファインはこの点が全く違います。
ブランド戦略・デザイン活用を得意としている経営コンサルティング事務所であって、 ブランドだけの専門家ではありません。
私は極端な話、仮にブランド戦略が失敗しても経営が成功して、 企業が成長発展するなら良いと思っています。
誤解がないようにお話しすると、中小企業の成長発展のためには、 もちろんブランド戦略・デザイン活用がとても重要です。 ぜひ取り組んでいただきたいですし、そのノウハウをブランドファインは持っています。
しかし、私は多くの中小企業の経営をお手伝いする中で、 ブランド戦略・デザイン活用よりも、喫緊に取り組むべき課題がある状況を たくさん見てきました。
その状況では、私はブランディングやデザイン以外のアドバイスをします。 そして状況が整った段階でブランド戦略やデザイン活用の支援を行います。
取り組むべき課題の優先順位、バランス感覚は持っていて、 対処する力を持っているのが経営コンサルタントです。
この点がブランディング会社や広告代理店と決定的に違います。
そもそも、ブランディング会社や広告代理店は、 大きな予算のビジネスにしか興味がないと私は思っています。
彼らは、自社の売上を減らして(小さい予算内で)、 クライアントがそれなりのブランディングができても、商売上うまみがないのです。
これは単純化して数字に置き換えてお話しすると、彼らは、
100の予算で100~120のブランディング成果がでればよいが、
40の予算で40~48のブランディング成果なら面白くない、
と考えるということです。
彼らは、売上が低かったことを一般の外の人たちに伝えることができません。 外へアピールできるのは、ブランディング成果の大きさだけです。
外からは、投入した資金額はわからないのですが、 ブランディング成果の大きさは、なんとなくわかります。
評価されるのは当然、成果の大きいものです。
このような構造では、彼らが提案するものは、 大きな予算を投じて大きな成果を出そうというプランばかりになりがちです。
しかし、私がずっと支援してきた中小企業は、 限られた資金をどう上手く使うか、を必死に考えている方ばかりです。
ブランディング会社や広告代理店が考えていることとは異なります。
このニーズに応えるのが私の仕事です。
経営コンサルティングを行う中で、ブランディングへの人や資金、時間の適正な投資の量を 考えます。得られるブランディング成果と費用のバランスを冷静に考えます。
したがって、会社の規模や状況からして、少ない予算で ブランディングを行うべきだと判断すれば、状況に適した実施提案を行います。
費用は限られているため、大企業のようなブランディングはできないかもしれませんが、 中小企業には中小企業にふさわしいブランディングの手法があり、 それなりの成果を出すことが可能です。
私は中小企業の経営を考えたときに、この考え方が一番だと思っています。
そして、この中小企業にふさわしいブランディング手法は、アメリカから伝わったブランド理論より、 日本での経営コンサルティングノウハウの応用に近い手法の方ががよいという結論に基づいたものです。
このあたりも一般のブランディング会社と異なるところが多いかもしれません。
ブランドファインが目指すものは、あくまで「中小企業の成長発展」です。
ブランド戦略やデザイン活用は、最終的に目指すものではなく、 中小企業の成長発展のために欠かせない要素という考え方なのです。