デザインで装置の製造原価を抑えたB社
メーカーB社 東京都
B社は研究開発型のメーカーで、ある新装置を開発しました。
その装置はまだ量産体制に入れる状況ではありませんでしたが、コア技術は評価できるものでした。
そこでB社に工業デザイナーを紹介し、製品のデザインに取り掛かってもらいました。
実は以前、B社は別のデザイナーに依頼したことがあったのですが、 仕事ぶりに満足できなかったという苦い経験をもっていました。
しかし、紹介した工業デザイナーはコミュニケーション能力が高い方で、 B社の技術を生かすデザインを進め、 量産化を考慮して少ない金型でも製造できるコストを抑えたデザインを見事に完成させました。
また、そのデザイナーの紹介で量産を引き受けてくれるメーカーとの接点もB社はもつことができました。
製品の扱いやすさも大きく改善し、当然見た目も美しい装置に変わっています。
B社はそのデザイナーの仕事ぶりを高く評価し、装置の販促物などのデザインも併せて依頼し、販路開拓に取り組みました。
B社の担当者は、デザインに取り組む以前の装置では、
「(本当は完成しているのに)まだ試作品だと展示会でお客様に思われた。」
と話しており、デザインを変えてからは、
「装置の美しさから、展示会でもお客様の目を引くようになり、完成度も高く評価される。」
と装置の魅力アップと展示会での効果を感じていると話しています。