両社はブランド・デザイン戦略に優れた中小企業の代表例です。
低価格競争や万人受けを狙った世界から抜け出し、高付加価値な商品とその独自の世界観が顧客から愛されています。
ブランド・デザインを生かして成功した中小企業は他にもたくさんあります。
ブランドファインは全力で中小企業がブランド・デザインを戦略的に活用する支援をします。 下では私が係わった企業の一部をご紹介します。
建築資材メーカーA社 東京都
A社は、顧客ニーズを解決するものづくりで製品開発を行うので評判が良く、
特許・商標などもきちんと取得している素晴らしい企業です。
しかし、販売は徐々に拡大しているものの、
その商品力からすれば、もっと大きく売上拡大が期待できる企業でした。
A社へデザイナーを紹介し、製品カタログのリニューアルに取り組みました。
このデザイナーは建築・土木に興味があったことからA社との相性も良く、
紹介してから4ヶ月後にカタログが完成しました。
以前A社で使用していた製品カタログは、A社が自ら作成したチラシに近いデザインで、 あまり見栄えがしませんでした。
新しいカタログは以下の点で大きく改善しました。
また、カタログの作り方の見直しや、デザイナーが紹介した印刷会社へ
発注を変えたため、大幅にコスト削減できました。
そのため、デザイン料はすぐに元がとれてしまっています。
新しいカタログは顧客の反応も良く、A社の代理店からも営業しやすくなった
との声が上がっています。
その後A社は、Webサイトのリニューアルに取り組み、
コンテンツ・デザインをともに充実させ、営業基盤を現在も強化しています。
メーカーB社 東京都
B社は研究開発型のメーカーで、ある新装置を開発しました。
その装置はまだ量産体制に入れる状況ではありませんでしたが、コア技術は評価できるものでした。
そこでB社に工業デザイナーを紹介し、製品のデザインに取り掛かってもらいました。
実は以前、B社は別のデザイナーに依頼したことがあったのですが、 仕事ぶりに満足できなかったという苦い経験をもっていました。
しかし、紹介した工業デザイナーはコミュニケーション能力が高い方で、 B社の技術を生かすデザインを進め、 量産化を考慮して少ない金型でも製造できるコストを抑えたデザインを見事に完成させました。
また、そのデザイナーの紹介で量産を引き受けてくれるメーカーとの接点もB社はもつことができました。
製品の扱いやすさも大きく改善し、当然見た目も美しい装置に変わっています。
B社はそのデザイナーの仕事ぶりを高く評価し、装置の販促物などのデザインも併せて依頼し、販路開拓に取り組みました。
B社の担当者は、デザインに取り組む以前の装置では、
「(本当は完成しているのに)まだ試作品だと展示会でお客様に思われた。」
と話しており、デザインを変えてからは、
「装置の美しさから、展示会でもお客様の目を引くようになり、完成度も高く評価される。」
と装置の魅力アップと展示会での効果を感じていると話しています。
機械器具メーカーC社 東京都
C社は機械器具の部品メーカーです。C社社長はデザイナーとあるきっかけで知り合い、 C社の製造技術を生かした雑貨を製造販売しています。
C社の雑貨は人気がありますが、C社が優れているのは、デザイナーの提案デザインを 製品化できる技術や、材料の優れた調達先などを持っている点です。
そのため、C社の雑貨を真似た製品が市場に出回りますが、C社の品質には遠く及ばないものばかりです。
C社は自社で消費者向けに販路開拓をするという経験は少なかったのですが、 デザイナーと協力して、パッケージやネーミング、商品ラインナップなどを整えていきました。
ブランディングは容易ではなく、販売当初は苦戦をしていましたが、前述のさまざま努力が実を結び、 現在では雑貨がC社の売上に占める割合は小さくありません。また雑貨事業は部品製造よりも利益率や成長率が高く、今後も期待できます。
C社の技術をデザイン、ブランド戦略を通じて大きく生かした例です。
情報通信業D社 神奈川県
D社はシステム開発、パッケージソフトの開発販売をしています。 パッケージソフトの販売促進ツールの見直しを行いました。
このケースではデザイナーを起用する前に、訴求ポイントの見直し・整理をD社と一緒に行っています。 これまで行ってきた商談や顧客の評価を元に、訴求ポイントの優先順位をつけたのです。
訴求ポイントの見直し・整理は、実は自社で行うのが意外と難しいものです。 自分のことを客観的に見るのは、なかなかできないものです。
確かに、D社も自分たちで開発した製品が他社より優れている点はよく知っています。
しかし、D社製品は優れた点が多くあるために、 それらをすべて訴求すると、かえって情報の詰め込み過ぎになってしまい、 数秒で情報を取捨選択されてしまうチラシやWebサイトでのトップページの訴求にはマイナスなのです。
この状況では、これまで購入してくれた顧客が魅力に感じたポイントを把握し、 優れた点の中でも優先順位をつけることが好ましいです。
開発者としては、優れている点のすべてアピールしないことになるため、なかなか踏み切れないのですが、 経営コンサルタントとして第三者が見ることで、 より客観的に自社製品が顧客から評価されているポイントを把握できました。
訴求ポイントの見直し・整理ができたあと、デザイナーにデザインを依頼しました。 ポイントが明確になれば、デザインに落とし込む作業はやりやすいです。 デザイン作業や費用のムダも発生しません。
販売促進戦略や訴求ポイントの見直しは経営コンサルタント。
実際にビジュアルにデザインで落とし込むデザイナー。
この得意分野による使い分けで、費用対効果の優れた販売促進ツールの制作が実現しました。